我々日本人が中国に留学する場合。
どうしても気になるのが反日感情です。
反日感情はあるのか?
言うまでもありません。
厳然としてあります。
戦争が終わったのが1945年。
それから65年が過ぎています。
加害者にとっては「65年も」ですが、
被害者にとっては「まだ65年」です。
例えば今の中国の60代のご老人。
彼らは日中戦争は体験していません。
ですが彼らの親は体験しています。
兵士の世代として。
その親たちから日中戦争を聞かされています。
それどころか、
親や祖父母を戦争でなくした人もいるわけです。
彼らにとって日中戦争は、
けっして過去のものではありません。
今の20代の若者たち。
彼らにとってはさすがに過去の話です。
ですが、彼らの祖父母の中には、
戦争をリアルで体験した人たちがいます。
そんな今の中国で、
反日感情がゼロになるわけがない。
反日感情が良いか悪いかは理屈の問題です。
人の心の問題として、
反日感情は確固たるものとして今の中国に存在しています。
では、反日感情が少ない地域はどこか?
そんな地域はありません。
中国全土どこに行こうと、
我々日本人は反日感情から逃げることはできません。
日中戦争というと東北三省や南京をイメージするかもしれませんが、
実は日中戦争は中国全土で展開されました。
武漢、西安、重慶、成都、昆明、
内陸だって例外なく日本軍の空襲を受けています。
上海とか反日感情少なそうとか思いません?
とんでもないですよ。
上海でも日中両軍の戦闘が何度も行われ、
数万人の中国人が死んでいます。
私が住んでるマンションには80歳くらいの方も多いです。
彼らは上海での戦闘をリアルで経験してきた世代です。
私、そういう人たちと一緒に暮らしています。
上海だって反日感情はあります。
ちなみに香港。
香港だって日本軍が進駐していました。
じゃぁ、反日感情が留学生活に影響するか?
実はまったくといってよいほど影響しません。
中国人は戦争を起こした国家としての日本と、
1人の人間としての日本人を分けて考えます。
あの戦争は一部の軍国主義者が起こしたもので、
日本人もまたその被害者である。
そういった教育が徹底されてきました。
ですので多くの中国人は、
戦争を起こした日本が嫌いだと言いつつ、
目の前にいる日本人を嫌うということはしません。
ましてや互相学習などで交流する中国人学生。
かれらはそもそも日本に興味、好感を持ってるわけですし、
さすがに気も使いますからね。
日々の留学生活で反日感情が原因で不快な思いをする。
そういったことはほとんどありません。
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